フロイトの快楽と苦痛

「人間は無意識下では快楽を求め、苦痛を避けようとする」これは有名な精神分析家のフロイトの言葉です。

快楽への欲求と苦痛からの逃避というのはアメーバのような単細胞生物から人間に至るまで、全ての生物に当てはまる行動原理です。

では「快楽」と「苦痛」ではどちらがより強い行動の要因となると思いますか?

例えばあなたが明日、親友と旅行に行く予定があるとします。お互い忙しくてなかなかスケジュールが合わず、一年越しでようやく叶った温泉旅行。

しかし当日の朝になると、あなたはひどい寒気と頭痛に襲われてしまいます。体温計で熱を計ると、40度を超えている。

それでもあなたは親友と旅行に行きますか?答えはノーでしょう。当然ですよね。体調が最悪の状態で遊びになど行けるはずはありませんから。

まずは薬を飲むか病院へ行って点滴を打つかして自宅で安静にし、とにかく一刻も早く健康な体を取り戻したいと願うはず。

このように快楽と苦痛を天秤にかけた場合、苦痛から逃れたいという欲求の方が大きくなるのが一般的です。

◆テーマは「自分自身の悩み」
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「快楽と苦痛の話は分かったけど、それとアドセンスと何の関係があるの?」

そう思われたかもしれません。しかし今の話にキーワード選びのヒント、というかほぼ答えがあります。

つまり「苦痛」をテーマにすることが、キーワード選定でとても重要になってくるのです。

人の苦痛は「悩み」「不安」「不満」といった言葉に置き換えることができます。

お金、病気、恋愛、就職……人間は生きている限り、悩みとは無縁ではいられません。

誰しも程度の差こそあれ、何かしらの悩みや不安を抱えて生きています。

悩みや不安の中からテーマを絞り込み、そこからキーワードを選定していくのです。

「でも人の悩みなんて、ありすぎて逆に選べない」そう思ってしまうかもしれませんが、大丈夫です。そんな「悩み」はすぐに解決します。

先ほど言いましたよね? 「人は誰でも悩みを抱えている」と。そうです、私にもあなたにも悩みは必ずあるのです。

あなたの抱えている悩みをそのままテーマにし、そこからキーワードを絞り込む。

あなたの悩みについての情報を集め、ブログでその解決策を提供するのです。

これがコンテンツを充実させることに繋がり、結果、訪問者に優しい、質の高いブログを作ることができるのです。

「でも今はそれほど深刻な悩みがないんだけど……」そう思うのであれば、家族や親しい友人に尋ねてみましょう。

それでもダメなら、下記のようなサイトを参考にするのもいいでしょう。

「悩み辞典」
https://www.nayamijiten.com/

ですが最初はできるだけあんた自身の悩みをテーマにしたブログを作ることをお勧めします。そうすれば、自分自身の悩みも解決できるしアドセンスによる収入も得られて一石二鳥だからです。

◆ブログは訪問者の通過点
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悩みや不安をキーワードにした場合、訪問者がアドセンスをクリックするまでの流れは以下のようになります。

ある悩みを抱えている
→ネットで検索
→あなたのブログである程度の情報を入手
→さらなる解決法を求めてアドセンスをクリック

つまり訪問者が記事を読んだとき、「もっと詳しい情報や、専門家による解決策はアドセンス先にありますよ」というスタンスですね。

これが訪問者、広告主、そしてあなたの三者に利益をもたらす、正しいアドセンスのあり方なのです。

ちょっと恥ずかしいのですが、思い切って告白しますね。実は私は以前、水虫で悩んでいた時期がありました。

それも足ではなく手の水虫。手の平に小さな水疱ができ、指の間の皮が
剥けてきたのです。しかもこれがすごく痒い。

手に水虫ができたことなど生まれてから一度もなかったことなので、とてもびっくりしました。

自分自身が辛いのもそうですが、何より「息子にうつったらどうしよう……」と気が気ではありませんでした。

そのとき私が最初にしたことは、ネットで検索することでした。キーワードはもちろん「手 水虫」です。

検索結果1位には「水虫全書」というサイトが表示され、そこを訪れると、症状や感染原因などについて丁寧に書いてありました。

記事を読み進めていくと、その下の「塗るだけで水虫が消える」というアドセンスが目に留まりました。気が付くと私は「ごく自然に」クリックしていたのです。

アドセンスで収益を上げるには、確かにクリックしてもらうことが必要不可欠です。

だからといって単にブログに貼り付けただけとか「クリックしてして!」といった下心見え見えのサイトでは例えアクセスが多くても、訪問者はページを閉じてしまいます。

サイト作成で重要なのは、訪問者を「流してあげる」「導いてあげる」ということを意識することです。イメージはトンネルです。

訪問者はまず悩みを検索し、トンネルの入り口(検索結果)を見つけます。そしてトンネルを通過して(記事を読んで)出口へと向かう(アドセンスをクリックする)のです。

クリック「させる」のではなく自然とクリック「してしまう」。そのためには信憑性のある記事を書くことが大切です。

あなた自身の悩みをテーマにしたサイトを作ること、ブログはあくまで通過点で、アドセンス先の企業に訪問者の悩みの解決策をバトンタッチしてあげること。

まずはこの2点に気を付けてブログ作成にとりかかりましょう

水虫と相性が良いのは?

先程は、私のちょっと恥ずかしい過去を暴露してしまいましたね。

そう、水虫です。まあ病気に恥ずかしいも何もないんですけど……ね。

せっかくなので水虫をテーマに「勝てる」キーワードを見つけていきましょう。

特定のキーワードで検索結果の上位に表示されること。これがアクセスアップには欠かせません。

◆個人ブログでも「勝てる」キーワード選定方法
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キーワード選びで特に重要なのは次の4つです。

・検索結果件数(ライバルサイトの数)
・月間検索回数
・クリック単価
・ライバルサイトの質

この4点をリサーチして、最も効率の良いキーワードを見つけていきます。それぞれ説明していきますね。

1 検索結果件数

これはすぐに分かります。試しにグーグルで「水虫」で検索してみましょう。300万件以上のサイトがヒットすると思います。

検索結果件数が大きいということは、それだけ人気のあるキーワードということですが、同時にライバルが多いということでもあります。かといって、少な過ぎても問題です。

ライバルサイトが少なければ、確かに上位に食い込むことは難しくありません。

ですが、サイトが少ないということはそもそも「そのテーマに興味のある人口が少ない」ということの裏返しでもあります。

簡単に言えば「かなりマニアックな」キーワードだということですね。

検索結果件数の目安としては

・100万件以上……ライバルが多過ぎる
・5~80万件………狙い目
・5万件未満………少な過ぎる

といった感じです。ここはざっくりとした数字なのでそれほど神経質になる必要はありません。

2 月間検索回数、クリック単価

これを調べるのに便利なのが「Google AdWords」のキーワードツールです。「キーワードツール グーグル」と検索すればトップに出てきます。

これに「水虫」を入れてみると、メインキーワードとサブキーワードの月間検索回数とクリック単価の一覧が表示されますね。

さらに競合性の度合いもグラフで示されているので、水虫とどのキーワードを組み合わせればいいのかの目安にもなります。

一番上の「水虫」は月間検索回数11万回でクリック単価も約79円、競合性もさほど高くないので結構狙い目かも……と一瞬思いますが、ライバルサイトの存在を忘れてはいけません。

300万件以上もあるので、上位表示はかなり厳しいと思います。

下の方を見ていくと……「爪水虫」というキーワードを発見。月間検索回数も22,000回、そしてクリック単価は124円! さらに競合性も低め。

調べてみると、トップテンに個人のサイトが3つも入っています。これは狙い目かもしれませんね。

一つメインのキーワードが決まったら、このような「狙い目の組み合わせ」のものをいくつかピックアップしておきましょう。

3 ライバルサイトの質

検索結果の1ページ目が、実績のあるネットショップや大手企業で独占されているようなキーワードは極力避けましょう。個人ブログではまず勝ち目はありません。

検索結果の一番上に、別枠で表示されているサイトをよく見かけますね。これはスポンサーサイトです。広告費を払って一番上に表示させてもらっているのです。

スポンサーサイトの多いキーワードというのは、「広告料を出してでも表示させたい」という証拠です。

すなわち激戦区、それだけ強力なサイトがひしめき合っていると考えて間違いありません。

なるべく個人のサイトやブログが上位に来ているキーワードで勝負しましょう。

以上の点を参考に、キーワードを決めてみてください。

◆キーワードは必ず「組み合わせて」選ぶ
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ネットで何かを調べるとき、基本的にメインのキーワードのみで検索することはほとんどありません。

複数のキーワードを並べて情報を絞り込んでくることがほとんどです。

上手くキーワードを組み合わせていけば、個人のブログでもピンポイントでアクセスしてもらえる可能性は十分にあります。

水虫に関して言えば「手 水虫」とすると、一気に検索結果件数は5分の1くらいまで下がります。

「手 水虫 治療」とキーワードを増やしていくと、さらに約3分の1くらいまでヒット数は下がります。

できるだけ悩みを具体的にしていけば、それだけライバルも少なくなります。

そこできちんとした情報を提供できていれば、訪問者にも満足してもらえるし、自然とアドセンス先の情報を知りたいと思うはず。

余談ですがあなたは「ベビーフット」という角質ケアの商品をご存知ですか?

これは水虫の治療にも効果があり「ベビーフット 水虫」で検索すると、公式サイトの次の2位に個人のブログが表示されていました。

私もよく使う手ですが、このような「悩み+商品名」というキーワードもかなり効果的です。

※検索結果、件数、検索回数、推定単価は流動的ですのであくまで目安としてお考えください。

キーワード選びでは「ライバルサイトの数」「月間検索回数」「クリック単価」「ライバルサイトの質」をチェックして、総合的に判断していきましょう。

またグーグルで検索すると、画面の一番下にメインキーワードと関連する語句が出ているので、それも合わせてチェックすることをお忘れなく。

自分だけでは思い付かないキーワードの組み合わせを見付けることができます。

テーマは決まった、キーワードの絞り込みもできた、さあブログを立ち上げるぞ……となったときどうしても気になるのがSEOですよね。

私個人に関して言えば、周りで騒がれているほどあまりSEO対策は気にしていません。

なぜなら、検索エンジンへの対策はやり始めればキリがないし、そもそも「こうすれば必ず上位に表示される」という決定的な答えは誰にも分からないからです。

それに検索エンジンは常に進化していますから、昨日まで有効だった対策が、今日はもう使えないなんてこともよくある話なのです。

そんなことに振り回されるくらいなら、ためになる情報を一つでも多く提供した方が、サイトの質の向上によっぽど有効だと思いませんか?

ですが全く何もしないかと言えばそうでもありません。基本となるポイントを知っているのといないのとでは表示順位に大きく関わってくることもまた事実です。

平家物語とSEO

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」有名な平家物語の冒頭の文ですね。

万物は常に変化している、変わらない物などこの世には無い…。目まぐるしい進化を遂げ続けるコンピューター社会のことを思うとき、私の頭の中にはいつもこのフレーズが浮かんできます。

先程もお話ししましたが、検索エンジンのアルゴリズムは日々変化しているのでSEOの対策は本当にキリがありません。

主導権は絶対的にグーグルにあり(2010年7月からヤフーも検索エンジンにグーグルを採用しています)、私たちは後手後手に回らざるを得ないからです。

何かが変われば急いでそれに対応するという、終わりのない追いかけっこのようなもので、基本的に完全に攻略することなど不可能です。

しかし何をやっても無意味というわけではありません。基本的なポイントは押さえておきましょう。

検索結果の表示順位には次の3つの要素が重要だと言われています。

・良質な被リンク
・キーワードの出現率と回数
・タグの使い方

今回はこの中でも特に重要な「被リンク」について説明していきますね。

◆一筆書きリンクでページランクアップ!
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「被リンク」というのは文字通り「あなたのブログが他のサイトからリンクされている」という状態をさします。

リンクされていることがなぜ重要なのかというと、「他のサイトがあなたサイトを評価している」と検索エンジンが認識するからです。

要するにサイトの重要度、価値が上がるのです。

「ページランク」という言葉をご存知ですか?これはグーグルが開発した、ウェブページの重要度を決定するためのアルゴリズムです。

ページランクは0~10まであり、数字が大きいほどそのサイトには価値があるといえます。

1日7000万PV、1週間で5億PVとも言われるヤフーのトップページですらランク8です。ページランク10のサイトというのは世界的に見ても20前後しかありません。

ちなみにランク10とはどんなサイトかというと本場アメリカのグーグルやCNN、それにPDFでお馴染みの アドビー社や、SNSで世界最大会員数を誇るフェイスブックなどです。

多くのアフィリエイターは被リンクの獲得に心血を注ぎこみます。

なぜなら、多くのサイトが自分のブログのリンクを貼ってくれれば、それだけでそのブログの重要度は増し、その結果上位に表示されやすくなるからです。

「でも個人のブログのリンクなんて誰が貼ってくれるの?」

と思われたかもしれません。確かに見ず知らずのサイトからリンクを貼ってもらうのは少々ハードルが高いです。

「リンク貼ってください!」とお願いしてもいいのですが、たいていは無視されてしまいますし…。そこで有効なのが「サイトのグループ化」です。

簡単に言うと「複数のサイトを作り、サイト間でリンクを貼り合う」ということです。

ここで注意しなければいけないのが、相互リンクです。

他人のサイトであれば相互リンクは問題ありませんが自分のサイト同士で互いにリンクを貼り合うと「リンクファーム(人為的相互リンク)」とみなされスパムサイト扱いされてしまいます。

ではどのようなリンクの貼り方がいいのでしょうか?ヒントは「一筆書き」です。

サイトを5つ作った場合を例に取ってみましょう。それぞれのサイトをA、B、C、D、Eとします。

その五つを五角形になるように並べてください。そして一筆書きで星を描いてください。

……できましたか?

その順番でリンクを貼っていくのです。A→D、D→B、B→E、E→C、C→A といった具合です。要は、相互リンクを避けつつ、循環するようにリンクを貼っていくのです。

さらにA→B→C→D→E→Aとリンクを貼れば、各々が2つのサイトから「被リンク」されている状態を作ることができます。

ページランクは被リンクの数も重要ですが、「ページランクの高いサイトからリンクされること」もかなり重要視されます。

つまり「重要なサイトからリンクされているのだから、このサイトも価値があるに違いない」と検索エンジンが判断するのです。

仮に先ほどのサイトBが全く別の、ページランクの高いサイトからリンクされると、その影響でグループ全体のサイトのランクも上がる可能性がある、ということです。

上昇スパイラルですね。循環型のリンクにはそういうメリットもあるのです。

アドセンスで安定した収入を得るには、複数のサイトを持つことは必要不可欠となります。

アイドルや人気スポーツ選手のように、何の変哲もない日記を書くだけで一日何十万というアクセスがあれば一つのサイトでも稼げるかもしれませんが、一般人の私たちには不可能な話ですよね。

もちろん、いきなり10個も20個もサイトを立ち上げる必要はありません。焦らず一つずつ育てていきましょう。

悩める乙女の出現率

選挙が近付くと、候補者が自分の名前を連呼しながら街中を走り回っていますよね。

正直あれって鬱陶しくありませんか?一生懸命なのは分かりますが、もはや騒音に近い物がありますよね。

また、テレビを見ていると、ときどき同じCMが連続で流れるときがありますが、あれにもイラっときてしまいます。

2回ならまだしも、3回連続で放映されるとテレビを消したくなってしまうほどです。

さらにCM前の放送内容を、CM後も繰り返して見せられるのも「またか、しつこい!」ととても不愉快に感じますよね。

人は短時間に同じフレーズや同じ映像を繰り返し聞かされたり見せられたりすると、強いストレス反応を示す習性があります。

これは文章においても同じことが言えます。

◆キーワードの出現率と回数
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一見、一つの記事にキーワードがたくさん含まれている方が、検索エンジンに注目されやすいと思われがちですが、必ずしもそうではありません

例えば次の記事を読んでみてください。

「水虫を治療するときに最も重要なことは、水虫に毎日根気よく水虫の薬を塗り続けることです。

水虫の白癬菌(はくせんきん)はしつこいので、水虫の症状が治まっても油断は禁物。水虫に対して1ヶ月間は水虫の薬を塗り続けましょう」

いかがですか? いくら「水虫」をキーワードにしたからといってこれでは読み手は疲れてしまうし、何より鬱陶しい印象を与えてしまいますよね。

これは視覚的にもそうなのですが、人は文章を読むとき、頭の中で「音読」しているためです。

無意識に「水虫」という単語を脳内で音に変換している。だからうるさく感じるんですね。

一般的にその文章を構成する単語の、5~10%くらいのキーワードの出現率がSEO的に適正だと言われています。しかし、そこまで神経質になる必要はありません。

なぜなら、同じ数だけキーワードを使ったとしても記事の文章が長くなれば当然キーワード出現率は下がるし、短ければ上がるからです。

かといってあまりにもキーワードが少ないのも考えもの。メインのキーワードが少ないと、検索エンジンにもアピールできないし、なによりアドセンスの表示が全く関連性のない広告になる恐れがあるからです。

大事なのは文章に自然にキーワードが含まれていること。そして読みやすい記事であること。これに限ります。

以下のサイトでキーワードの出現率を調べられます。ライバルサイトがどのくらいそのキーワードを使っているのかを調べて参考にするといいでしょう。

「SEOチェックツール」
http://seo-takaya.com/

◆タグの使い方
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「h1」「h2」「h3」という表記を見たことがありませんか?これらはそれぞれ見出しにつくタグです。

ブログを作成すると、通常は
「h1」……サイトタイトル
「h2」……タイトル下の説明文
「h3」……記事の見出し

という感じで使われています。

「h1」が最も重要度が高く、以下順々に重要度は下がります。

ここでいう重要度とは、検索エンジンに対するアピールの度合いのこと。

タグは「<h1>キーワード</h1>」のように使います。キーワードをこのタグに挟むことによって検索エンジンに強くアピールすることができます。

ですので、サイトのタイトルは最も重要になります。

例えば「恋愛」をキーワードにブログを作るとします。

このとき「<h1>悩める乙女の相談室 恋の119番</h1>」というタイトルをつけたとしたらどうでしょうか。

確かに訪問者には「恋愛相談のサイトだな」と分かりますが、検索エンジンには、「恋愛」というキーワードをアピールすることはできません。

もっとも、「恋愛」というビッグキーワードでは勝ち目はないので、切り口を変えるのは大いにありです。

だとしたらキーワード自体を「恋愛」から「悩める乙女」もしくは「恋の119番」などに変える必要があります。

大事なのは決定したキーワードはなるべくサイト内においてブレさせずに使うことです。

また、これらのタグには使用回数が決まっています。

「h1」は1ページに対して一回までです。それ以上使うとスパムサイトとみなされ、検索エンジンから除外されてしまいます。

「h2」「h3」は使用制限はありませんが、「h2」は三回程度、「h3」は五回くらいにとどめておくのが良いとされています。

ですがブログをいじらずにそのまま使う場合はあまり気にしなくても大丈夫です。

タグとはHTML(サイトを画面上に表示させるための言語)の一部です。

HTMLを理解すれば、文字の大きさや色、背景などちょっとしたマイナーチェンジが可能となります。

ブログを自由にカスタマイズできるんですね。

現時点で分からなくても全く問題ありません。「ふーん、そんなものがあるんだ」と参考程度に頭の片隅に入れておいてください。

いくつもブログを作っていくうちに、「ここはもうちょっとデザインを変えたいな……」などの欲求が自然と出てきますから。「この部分をいじると見え方はこう変わる」というのはそのつど覚えていくといいでしょう。

・被リンクの数
・キーワードの出現率と回数
・タグの使い方

ブログアフィリにおける基本的なSEOの考え方はお分かりいただけたでしょうか?

ですが小手先のテクニックにこだわるよりは、コンテンツの充実に力を注ぐのが一番のSEO対策だということをお忘れなく。

給料160万円奪われました

以前、山形市でこんな事件がありました。

飲食店の店長が帰宅途中、強盗に遭遇。従業員の給料の入った手提げ鞄を奪われてしまったのです。

店長は当然「二人組の男に160万円奪われた」と被害を警察に届け出ました。

しかし……

実はこれ、自作自演の虚偽申告だったんですね。

なんでも、店の資金繰りが苦しく、従業員に支払うお金がなかったからだとか。

現場での状況を追及され、つじつまが合わなくなってついに白状したそうです。店長の男性はもちろん軽犯罪法違反で逮捕。

不景気で大変なのは分かりますが、やっぱり嘘はいけませんよね。

自作自演は必ずバレるもの。実はこれ、ネットの世界でも同様なんです。

SEO対策の最も重要な要素として、被リンクのことをお話ししましたね。

複数のサイトを立ち上げて、お互いにリンクを貼り合うことは、正しく「自作自演リンク」そのもので本来ならば検索エンジンに嫌われる行為でもあります。

だからといって、そう簡単に赤の他人にリンクを貼ってもらうことは至難の業…。

そこで「一筆書きリンク」が自作自演にならないための対策を、これからお話しします。

◆複数のブログサービスを使う
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「自作自演」を見破られないようにするには「IPを分散させること」が大切です。

サーバーにはそれぞれ固有のIPアドレスが割り当てられています。

私はシーサーブログをよく使いますが、グループ化するサイトの全てをシーサーブログでまかなってしまうと、検索エンジンに「あ、こいつは自作自演してるな」とバレバレなわけです。

すると、スパムサイト扱いされる可能性も出てきます。それはそうです。同じIPアドレスからのサイト同士で相互リンクしているのだから不自然なのは一目瞭然。ですのでグループ化するときの注意点として「極力異なるブログサービスを使う」ということです。

A、B、C、Dと4つのブログをリンクさせるのであれば

ブログA……シーサー
ブログB……ライブドア
ブログC……FC2
ブログD……JUGEM

という具合です。ブログを分散させると他にもメリットがあります。

それはアカウントを停止させられたり、閉鎖になったときのリスクを減らすことができるということ。

「シーサーなら1アカウントで大量にブログが作れるんだ!」と張り切って、全てのアドセンスサイトをシーサーで作成し、順調に収益を伸ばしていたとしてもある日突然サービスが停止した場合、それまで作り上げてきた物が全て泡と消えてしまいます。

そのような事態を避けるためにも、複数のブログサービスを使うことは必要不可欠なのです。

◆隠しテキスト、隠しリンク
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「隠しテキスト」と呼ばれる物があります。これはキーワードの数を意図的に増やすために、サイトの背景と同じ色のテキストを使用することです。

これ、実は私も以前やっていました。もちろんそんなに悪いことだとは知らずに、です。

主にサイドバーの隙間に隠しテキストを使っていました。幸いグーグルからの警告は来ませんでしたが。

同様に「隠しリンク」も不正行為とみなされるので絶対にやめましょう。

◆スマートプライシング
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あなたは「スマートプライシング」という言葉をご存知ですか?

これはそのアドセンスサイトが「広告主にとって利益になるか」をグーグルが評価するシステムのことです。

もしあなたのサイトが「広告主にとって有益ではない」と判断されると、クリック数は変わらなくても、収益は下がります。

グーグルは「アドセンスをクリックした後の訪問者がその先のサイトでどれくらいの割合で商品を購入しているか」をチェックしています。

これをコンバージョンレート(成約率)と呼びます。この成約率が低いと、報酬額は減額されてしまうのです。

例えばクリック単価50円、クリック数100回であれば通常なら50×100=5,000円の報酬となりますが、スマートプライシングが80%だとすると、5,000×0.8=4000円と収益が減ってしまうのです。

しかもこれは成約率の悪い、一つのサイトだけに適用されるのではありません。

アカウントごとに適用されてしまうのです。つまり、ある一つのサイトのせいで、全体の利益が下がってしまうのです。

スマートプライシングの評価の一番の原因はやはり「コンテンツとマッチしていない広告が表示されてしまうこと」です。

これを防ぐには、

・キーワードの絞り込み
・サイト内でのテーマの統一
・良質なコンテンツの提供

が大切なことになってきます。

◆公共広告
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そして意外と知られていないのがこの公共広告です。

あなたのブログでも見かけませんか?ときどきアドセンスが「盲導犬協会」や「ユニセフ募金」になっているのを。

私も以前は自分のサイトで「盲導犬」の表示をよく見かけましたがそのときはさほど気にしていませんでした。

でもあまりに毎日続くので、調べてみると、なんと、公共広告は報酬にならないではありませんか!

つまりいくらクリックされても0円!

そのような事態を避けるためには、少々手間ですが、代替広告を設定しておきましょう。

今回の内容をおさらいすると……

・複数のブログサービスを使うこと
・隠しテキスト、隠しリンクはやらないこと
・スマートプライシングに注意!
・代替広告は必ず設定しておくこと

以上の4点です。

代替広告のツールは他にも色々ありますので、試してみて使いやすい物を選んでくださいね。